大阪市内から電車で30分、貝塚市にある水間寺は、厄除け・縁結びのご利益があることで知られる。水間観音への参詣鉄道として誕生した市内を、ローカル線・水間鉄道(貝塚駅―水間観音駅)が走っている。寺の創建には聖観世音菩薩にまつわる伝説があり、聖武天皇の命令で行基という僧がこの地に堂を建て、厄除け観音「水間の観音さま」と庶民に信仰されるようになった。境内にある愛染堂は、縁結びの仏様の愛染明王を祀る。身分の違いを乗り越え、結ばれた「お夏清十郎伝説」の中で、お夏が毎晩祈願を続け、恋愛を成就させたことから、愛染堂は良縁・縁結びのパワースポットとして、全国から若い女性やカップルがお参りに訪れる。また、縁結びの椿や水間公園の愛染橋など、縁結び祈願スポットが点在する。裏山にある水間公園は春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉と四季を通じて豊かな自然が楽しめる。

住所 大阪府貝塚市水間638番地
Map
アクセス電車:南海鉄道本線「なんば駅」→「貝塚駅」30分
乗り換え 水間鉄道「貝塚駅」→「水間観音駅」15分
下車 水間街道を徒歩約10分
車:名神高速道路「吹田」より約50分
阪和自動車道「貝塚インター」すぐ
HP http://www.mizumadera.or.jp
恋人の聖地 関西

デートプラン

11:00 三重塔を見上げる

石造りの厄除橋を渡ると三重塔が見えてくる。開基当時は多宝塔で多宝如来を安置していたが、本堂と同じく天正の兵乱に消失したので萬治年間に改めて三層の塔を建てて釈迦仏の像を安置した。現在の塔は天保5年(1834)に再建されたもので、明治以前に建てられた大阪府内唯一の三重塔だ。

11:15 縁結びの御利益がある愛染堂へ

縁結びの仏様、愛染明王を祀る愛染堂。本尊は行基が椿の木から彫ったといわれる。清十郎という武士と村の豪農の娘お夏の、身分が違う二人の恋が成就した「お夏清十郎伝説」の中で、清十郎に会いたい一心でこの愛染堂に毎晩祈願をした。良縁、縁結びのご利益があるという。

11:30 愛染椿に願いを込めて

男女の名前を紙に書き、椿の枝に結ぶと願いが叶うといわれている。また、ここの絵馬には赤と白の椿の花やお夏と清十郎が描かれ、「愛はとこしえに」と書かれたかわいらしいもの。カップルは絵馬にぜひ願いを書いて祈願しよう。

12:00 滝からパワーをもらう

水間寺の創建にまつわる伝説がある降臨の滝は、パワースポットでもある。病気になった聖武天皇の夢に現れた観世音菩薩を探せと行基に命じ、この地を訪れた行基が観音の化身である16人の童子に誘われ滝に向かうと仙人に出合う。仙人は聖観世音菩薩を行基に手渡すと龍となり天に昇っていった。

13:00 二人の明るい未来のためにご祈祷する

本堂の聖観世音菩薩の御宝前において、毎日さまざまな願い事へのご祈祷を行っている。厄除開運、家内安全、無病息災。身体健康、商売繁盛、事業繁栄、学業成就、心願成就などなど、二人のお願い事をご祈祷してもらおう。

PickUp インフォメーション

千本餅つき

毎年1月2日と3日に行われる「千本餅つき」は、水間寺に古来より伝わる唯一の行事。ご本尊の出現を祝って十六童子が木の棒で餅をついて供養を行ったのが起源という。はっぴ、はかま姿の若者たちが、威勢の良い掛け声とともに餅をつく。ついた餅はもちまきで参拝者にもふるまわれる。

水間公園

水間寺の裏山に広がる5.4ヘクタールの緑豊かな公園。芝生の広場やジャンボ滑り台もあって、ファミリーの憩いの場としても人気。春には360本のソメイヨシノが咲き誇り、夜にはライトアップされ夜桜見物も。園内にある「愛染橋」はお夏清十郎伝説で二人が巡り合った橋といわれている。

和泉櫛(つげ櫛)

原木から完成するまでに1年以上もかけて作られる和泉櫛。宝永7年(1710年頃)には119人の職人がいたといわれ、宮中や春日神社などにも奉納された記録が残っている。静電気を起こしにくく、髪のホコリやよごれを取る効果があり、ツヤのある美しい髪に整えてくれる。

まちの駅 かいづか(貝塚市観光案内所)

南海貝塚駅改札前にあり、市の情報発信、特産品・つげさんグッズの販売や、交流・休憩スペースとして利用いただけます。赤ちゃんの駅もありますので、おむつ替えや授乳場所としてもご使用できます。