奥羽三楽郷と呼ばれた550年の歴史を持つ温泉町、藤井松平藩3万石の城下町、羽州街道の宿場町の3つの顔を持つ上山市。温泉街は、湯町、新湯、葉山と大きく3地区に分かれている。中でも葉山地区は、蔵王連邦を正面に望む丘陵地帯に旅館が建ち並び、夜になると各旅館に灯されたかがり火が温泉情緒をいっそう際だたせている。葉山温泉街のすぐ裏手にある花咲山の中腹にある展望台からは、上山市街地はもちろん山形市、蔵王連峰がパノラマのように一望できる。「幸の鐘」が設置されてるほか、こだまが返ってくる「ヤッホーポイント」があり、若いカップルを中心に人々が集う観光スポットとして人気を集めている。近年では、市街地が映画「おくりびと」のロケ地となり注目されている。
住所 |
山形県上山市葉山(花咲山展望台) Map |
アクセス | JR奥羽本線かみのやま温泉駅より車で約5分 |
HP | http://www.city.kaminoyama.yamagata.jp/ |
デートプラン
10:00 町のシンボル上山城
最上氏最南端の城塞で、米沢の伊達氏や上杉氏との攻防の舞台となった月岡城。「羽州の名城」といわれた月岡城趾に、1982年に建設された現在の上山城は、堀跡や石垣に当時の名残をとどめ、内部は映像など多彩な展示方法を取り入れた郷土歴史資料館となっている。
11:00 散策しながら足湯巡り
上山城のすぐそばにある足湯は眺望抜群。景色を堪能しながらほっと一息ついて。かみのやま温泉にはそれぞれ個性的な足湯が5ヶ所。地元の人たちも利用するから、穴場スポットを教えてもらえるかも。
13:00 映画の主人公気分を味わって
映画「おくりびと」で、主人公の実家としてロケ地となった建物が、現在は「上山コンチェルト館」として一般公開されている。映画のワンシーンにあやかって、川べりに建つこの場所で男女が抱き合うと幸せになれるという噂が。
15:00 絶景を求めて
葉山温泉街に向かって展望台を目指そう。市街地から蔵王連峰の見晴らしが良く、きれいに整備された展望台にはベンチも設置。パノラマに広がる絶景をこころゆくまで堪能して。また、ここは春の桜、初夏の新緑とアジサイ、秋の紅葉と、自然が彩る美しい景観も楽しめる。
15:30 響く鐘の音に願いを込める
展望台に登ったら「幸の鐘」を鳴らして。相手のハートに響く鐘で、ふたりで鳴らすと恋が成就するそう。今やかみのやま温泉を訪れるカップルの新定番デートスポットに。
PickUp インフォメーション
かみのやま温泉
別名「鶴脛の湯(つるはぎのゆ)」と呼ばれるかみのやま温泉。沼地に湧く湯に一羽の鶴が脛を浸し、傷が癒えて飛び去る姿を見かけたのがはじまりといわれている。その鶴が休んだ石が湯町にある「鶴の休石」。城下町の面影が残り、神社やお寺も点在し、古風な情緒が漂う温泉地。
湯めぐり手形
宿泊した旅館以外のお風呂に入浴できる「ゆかった手形」は10枚綴りで1,000円。ゆかった手形の必要枚数は旅館ごとに異なるけれど、通常料金より割引になるのでお得!足りなくなったら追加購入も可能。
武家屋敷通り
上山城の西側には、森本家、三輪家、山田家、旧曽我部家の上山藩武家屋敷が4軒連なって現存している。約200年程前に建てられた中級武士の屋敷は、建物の風格とともに当時の武家の暮らしを今に伝えている。水琴窟などが置かれた庭園や、古の空間で一息つける東屋「紫苑亭」なども整備されている。
齋藤茂吉記念館
上山市は近代短歌史上に示された輝かしい業績をのこした歌人・斎藤茂吉のふるさと。茂吉の生家は、市街北部の金瓶(かなかめ)にあり、その近く、東に蔵王連峰を仰ぐ景勝地「みゆき公園」のなかに齋藤茂吉記念館がある。
蟹仙洞
大正時代の邸宅と日本庭園が付属する蟹仙洞(かいせんどう)は、上山で製糸業を経営していた長谷川謙三が収集した彫漆等の漆工芸品と日本刀とその外装品や甲冑などを常時展示公開。予約制蕎麦の笑味庵では、昔の和室で庭を眺めながら昔の食器で山形県産の新品種「でわかおり」十割そばにこだわった生蕎麦を楽しめる。