太平洋を見つめて佇む美しい姿の釜石大観音は、釜石のシンボル的存在で、昭和45年に石応禅寺により鎌崎半島に建立された。高さは48.5mあり、魚を手にした日本一の魚籃観音だ。観音様内部の展望台からは、四季折々の釜石港を一望することができる。大観音へ上がっていくエレベーターの入り口には、幸運を呼ぶ「奇跡の石」が。これは東日本大震災の大津波に耐えた石で、石の中には古来より不思議な力があるといわれるパワーストーンの水晶が埋め込まれている。釜石といえば「海のまち」として発展してきたが、花の百名山のひとつでもある五葉山や日本最大級の風車が立ち並ぶ和山高原など、海と山に囲まれた風光明媚な地域。また、「鉄のまち」としても知られ、橋野鉄鋼山は世界文化遺産にも登録されている。2011年の3月に発生した東日本大震災により甚大な被害を受けたが、市民一丸となって1日も早い復興を目指している。
住所 |
岩手県釜石市大平町3-9-1(釜石大観音) Map |
アクセス | 車:浦和ICから宮守ICまで、約6時間30分、宮守ICから釜石まで、約1時間10分 東北新幹線:東京駅から新花巻駅まで、約2時間30分 JR:新花巻駅から釜石駅まで、約1時間30分 高速バス:東京から約9時間 |
HP | http://www.kamaishi-daikannon.com/ |
デートプラン
13:00 山門から仏舎利塔へ
仁王様が左右に鎮座する山門から中へ。白亜の美しい建物は、インド・スリランカ様式で造られた、お釈迦様のご遺骨を祀る仏舎利塔。塔の横には金運の神を祀る「金蛇水」が。カップルで金運アップを祈願してみては。
13:30 第一展望台
参道を上っていくと釜石大観音のお姿が次第に大きくなっていく。下から見上げても美しい観音様。海抜85mの第一展望台からの景色は、釜石の海がすぐそばに見えて、思わず深呼吸。観音様の胎内を上がったところに魚籃展望台があるので、そちらの景色も期待大!
14:00 大観音の胎内 拝殿
観音様の内部は13階に分かれ、1階から3階には拝殿や、鎌倉時代の鉈彫り様式で掘られた三十三観音が安置されている。それぞれの観音様の前にはベンチが置かれているので、じっくりと向き合って。ご祈祷もできるから(要予約)、心願成就や良縁成就、家内安全や安産祈願をカップルでご祈祷してもらうのもおすすめ。
15:00 大観音の胎内へ
4階から10階は、恵比寿様や布袋様など七福神が安置され、七福神胎内めぐりをしながら202段のらせん階段を上るようになっている。七福神のお力により7つの災いが消え、7つの福が授かるといわれている。202段の階段を手を取り合って上っていこう。
16:30 展望台から太平洋を望む
11〜12階は魚籃展望台になっている。海抜120mの高さから望む三陸海岸の景色が広がり、右に尾崎半島、左に馬田岬が見渡せ、太平洋のパノラマを楽しむことができる。ここは初日の出スポットとしても人気があるので、来年の初日の出は、二人で釜石大観音に戻って来ようと誓って。
PickUp インフォメーション
鉄の歴史館
1857年、盛岡藩士の大島高任が鉄鉱石を使った西洋式の高炉を築造。日本で初めて鉄鋼の製造に成功した。歴史館では鉄と釜石の関わりを模型や資料など、テーマごとに展示紹介している。音と光と映像によって釜石の歴史を幻想的に見せる総合演出シアターは必見。
橋野鉄鋼山
豊かな自然の中に大島高任築造による現存する日本最古の洋式高炉跡が3基とさまざまな遺跡があり、2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼・造船・石炭産業」が世界遺産に登録された。インフォメーションセンターは12月〜3月までは休館する。
五葉山
標高1321mの五葉山は貴重なヒノキアスナロの原生林やシャクナゲの群落がある県立自然公園。頂上からの見晴らしが最高で三陸のリアス式海岸が一望できる。また、5月下旬からはツツジ、7月上旬にはシャクナゲが見頃となる。赤坂峠から登るのが人気のコースで山頂までは約2時間。
釜石みやげ
シープラザ釜石は、地元物産品を扱うお店のほか、イベント会場と観光案内所が設けられている。シープラザ釜石と連結通路で結ばれたサンフィッシュ釜石の1階は旬の魚介類を集めた市場が、2階には飲食店が並ぶ。釜石駅から近くアクセスも良い。
釜石まつり
10月第3金〜日曜日に開催。見どころは土曜日に行う曳き船まつり。虎舞や神楽を乗せた十数隻の船が鮮やかな大漁旗をなびかせて釜石港内を賑やかにパレード。日曜日には市内の目抜き通りを神輿が渡御する。お囃子の音が街中に響き、最も釜石らしいおまつりといえる。