奈良時代に開湯した北陸最古の温泉地、粟津温泉。この地に400年も昔から語り継がれる「おっしょべ恋物語」は旅館の奉公人として働いていたお末と竹松のハッピーエンドの恋物語。温泉街のはずれには、二人がデートの待ち合わせをしたと伝えられる「おっしょべ滝」や、春の女神とも呼ばれる「岐阜蝶」が見られる「おちょぼ池」などがあるおっしょべ公園、地蔵が並ぶ祈りの小径などあり、歴史ある風情が漂う温泉街と合わせて二人でゆっくり散策するのにおすすめ。「おっしょべ」にあやかって、二人の気持ちを絵馬に託したら那谷寺に奉納して帰ろう。

住所 石川県小松市粟津温泉 Map
アクセス北陸自動車道小松ICより車で約25分
HP http://www.awazuonsen.com/
恋人の聖地 甲信越・北陸

デートプラン

10:00 幸せな二人に見守られ

温泉街の散策は、約400年前に恋を成就したお末と竹松が優しく見つめ合っているおっしょべ像からスタート。

11:00 歴史を感じる、願いを叶える

718年の粟津温泉の開湯時が創業といわれる旅館「法師」、樹齢約400年の「黄門杉」など、歴史ある温泉街を抜け大王寺へ。さらに粟津町の総社「白山神社」の横の道を進むとそこは祈りの小径。道の両側にずらりと並ぶ小さなお地蔵様は、実際に西国三十三ヶ所を巡礼したと同じご利益があるとか。お願い事は恋愛成就!?

11:30 煉瓦造りのかわいい鐘

33体のお地蔵様への参拝がすむと目の前に見えてくるのが「幸せの鐘」。願いを込めて鳴らすと幸せになれるというこの鐘、お末と竹松が現代にいたら仲良く一緒に鳴らしていたかも。鐘を鳴らした祈りの小径を降りおっしょべ公園へ。

13:00 美人の湯でお肌ピカピカ

再び温泉街へ。ちょっと歩き疲れたところで温泉へ。黄色い暖簾が目印の「総湯」へ。ここは「美人の湯」として有名。お湯に入ればお肌しっとり、冬でも湯冷めしないそう。入浴料は300円。気軽に立ち寄れるのがうれしい。

15:00 願いの絵馬を奉納

十一面千手観音をまつる那谷寺。お末と竹松も結婚の挨拶回りの後この観音様に参拝したといわれる。二人の思いを絵馬につづって奉納しよう。おそろいのお守りは、願いが成就するときまで大切に。次に訪れるときは二人一緒にお礼参りで。

PickUp インフォメーション

おっしょべ恋物語

粟津温泉に古くから伝わる恋物語の主人公は、400年ほど前に粟津温泉の宿屋に奉公していたお末。向かいの宿屋の下男竹松に恋をしたお末は、募る思いを押さえきれず松の木を上って竹松の部屋を屋根づたいに探すも、足を滑らし草むらへ落ち大騒ぎに。これがきっかけでお互いの気持ちが分かった二人はめでたく結ばれたという。「お末」が訛っておっしょべとなりこの恋物語があわづ民謡「おっしょべ節」となった。

個性的なお湯

古来より切り傷ややけどなどにいいといわれる粟津の湯。新陳代謝を促進し、美容効果も期待できる。温泉街にあるお宿は、すべて自家掘りの源泉を持っていて、お宿によって泉質と泉温が微妙に違う。それぞれの違いを比べてみるのも楽しい。

ゆのくにの森

10万坪の緑溢れる敷地の中に、江戸・明治時代の古民家を移築した工芸村。それぞれが九谷焼や加賀友禅、金箔、輪島塗など全国に誇る加賀地方の伝統工芸を展示販売。さらに40種以上の工芸が体験可能。

おみくじ【恋の船出】

ふたりの恋の行方をうらなうおみくじ「恋の船出」が喜多八横のポケットパークに登場!ふたりの生年月日を計算して、舵輪を回したりおみくじを引いたり・・・。おみくじは、赤い糸に結んで願いを成就できます。温泉街散策の時にはぜひ立ち寄って。

おっしょべまつり

11月上旬~下旬 杉の大木がうっそうと茂る5万坪に及ぶ境内。四季の中でもとりわけ秋は満山燃えたつような紅葉が白い奇岩の岩肌に映えて見事な美しさ。