美しい山並みに抱かれ中央を流れる渡良瀬川が織りなす美しい自然、先人から脈々と受け継がれた歴史と文化、産業と生活の場となるまちが調和した、箱庭的な景観が形成されている。足利氏発祥の地と知られる足利は、文化財の宝庫。
国宝鑁阿寺本堂、史跡足利学校が所蔵する国宝指定書籍なども貴重。足利織姫神社や門田稲荷神社など「ご縁」にまつわる神様、鑁阿寺の大イチョウは縁結びの御神木などとも言われ、江戸時代には本堂の前で多くの青年男女により見合いが行われたと伝えられているなど「ご縁」をとおして生まれる「出逢い」も多い。
足利織姫神社は、1,300年の歴史と伝統を誇る機業地足利の守護神(男女二人の神様)が奉られ、産業振興と縁結びの神様として親しまれている。境内や隣接する織姫公園からは関東平野を一望、「夜景」スポットとしても人気の場所。
住所 | 栃木県足利市西宮町2459 Map |
アクセス | 車:足利I.C.より約10分・太田桐生I.Cより約15分 電車:JR両毛線足利駅より30分・東武伊勢崎線足利駅より徒歩30分 |
HP | https://www.orihimejinjya.com |
デートプラン
10:30 足利織姫神社
創建から1,300年の歴史と伝統を誇る足利織物の守護神を祀る古社。天八千々姫命と天御鉾命の男女二人の神様が奉られ「よき人と」「よき人生と」「よき健康と」「よき知恵と」など7つの縁を結ぶ産業振興と縁結びの神様として親しまれている。縁結び坂を登って国の登録有形文化財の社殿へ。美しい朱塗りの殿堂は織姫山(機神山)の緑に映え、境内からは正面に富士山、渡良瀬川や浅間山、広大な関東平野が望め、夜は素晴らしい夜景を楽しめる。
11:30 織姫公園を散策
足利織姫神社は織姫山の中腹、織姫公園の中央。四季折々の木々や花々に囲まれているので神社でお願いごとやお守り、おみくじを受けたら織姫公園内を散策しよう。春は、河津桜から始まりソメイヨシノの桜、藤の花、つつじと続く。秋にはもみじ谷の紅葉も見事。
12:30 おりひめ茶屋 蕎遊庵
織姫神社境内脇の見晴らしの良い景色の中でお昼にはおいしいお蕎麦を。江戸前のつるりとした食感、打ちたて、茹でたてを。季節に応じた変わり蕎麦、小鉢一品料理などもある。ちょっとはまってしまったら、14:30〜(約2時間)の蕎麦教室へ。(☎0284-21-6818)
13:30 鑁阿寺の大イチョウ
鑁阿寺は室町幕府を興した足利氏の居宅跡であり、本堂は国宝に指定されている。本堂の前にあるイチョウの大木は、2本の株立であることから縁結びの御神木とも言われ、江戸時代には本堂の前で多くの青年男女により見合いが行われたと伝えられている。足利尊氏像・太鼓橋・楼門・鐘楼・本堂・東門・御霊屋・西門・経堂・多宝塔など多数点在する国や県の重要文化財をじっくり見てみよう。
14:30 名草巨石群の胎内くぐり
名草巨石群には、「胎内くぐり」で知られる高さ11メートル以上、周囲30メートルある御供石(おそなえいし)がある。御供石の前に子宝弁天の像が作られ、その像を触って石の間をくぐる(胎内くぐり)と、子宝・安産へのご縁があるといわれている。
PickUp インフォメーション
足利織姫神社の結婚式
渡良瀬川や浅間山、広大な関東平野が望める織姫山の高台。縁結びの神様に誓う結婚式。手水舎で身を清め神官の先導で昇殿、三三九度の契りなど日本古来の挙式スタイルで。優雅な儀式、壮麗な古式ゆかしい雅楽の生演奏は感動的。本殿には、30名ほどが参列できる。
あしかがフラワーパーク
広さ92,000平方メートルの園内に350本以上の藤を有する日本最大規模の藤のガーデン。栃木県指定天然記念物の樹齢145年以上、600畳敷の大藤棚3本や世界でも珍しい八重の大藤棚、長さ80mの白藤のトンネルなど、350本以上の藤が咲き誇る。チューリップ、シャクナゲ、クレマチス、アジサイ、花菖蒲、アメジストセージなどが8つの花ステージに。20種、1500株もの熱帯性スイレン、250種1,500株のバラも見事。冬季に開催される「日本夜景遺産・関東三大イルミネーション」に認定された210万級のイルミネーションも大人気。
門田稲荷神社
下野國一社八幡宮の境内にある、榎木稲荷(東京)、伏見稲荷(京都)と並ぶ日本三大縁切稲荷のひとつ。男女間の縁切だけでなく、病、薬、賭け事などとの縁切を願う参拝者が絶えない。縁切に関する絵馬も数多く残っており、当時の風俗や悩みなどもうかがうことができる。
縁起物
足利織姫神社と鑁阿寺をつなぐ道である「北仲通り」は縁結びストリート。夜市も開催。また、徳正寺で毎年1月13日に行われるまゆ玉市(虚空蔵尊大祭)は蚕の成長を願う行事だったが、織物が盛んになってきた頃からは商売繁盛・家内安全を祈願するようになった。まゆ玉飾りの付いた縁起物が珍しい。
栗田美術館
伊万里、鍋島を館蔵する「美術」「建物」「庭園」の調和をコンセプトによりデザイン設計された世界最大級の陶磁美術館。3万坪の景勝の地を選び自然を生かし、山野草を中心とした作庭の中に本館、歴史館、無名陶工祈念聖堂、陶磁会館等が屹立し、また大手門、阿蘭陀館等がある。極めて大きな特色は江戸時代(1603〜1867)肥前鍋島藩で生産された伊万里、鍋島のみを展示していること。作品は、美しい日本の伝統文化や生活の中から生まれたもの。緑豊かな自然に恵まれた散策路を歩けば、多種の樹木や草花のなかで四季の移ろいを感じることもできる。