阿武隈高原の中央に位置する田村市は、約6割を山林が占める中山間地域で、手付かずの自然が残る阿武隈山系の最高峰、大滝根山や、スズランの群生が山頂を埋め尽くす五十人山、山ひとつがまるごとツツジ園の高柴山など、豊かな自然環境を魅力としている。
天井から大きく垂れ下がる鍾乳石や、床下からタケノコのように堆積してできる石筍。一滴の地下水が織りなす大自然のアート、あぶくま洞は、およそ8000万年という長い歳月をかけて創られた大自然の造形美。全長3000m、公開部600mの洞内には、種類の多さでは東洋一といわれる鍾乳石が続き、日本鍾乳洞9選のひとつとして、市の天然記念物となっている。洞内最大のホール「滝根御殿」や、日本の鍾乳洞で初めて舞台演出用の調光システムを導入した「月の世界」など、見どころがいっぱい。見る人を感動させてやまない神秘の世界が続く。

住所 福島県田村市滝根町菅谷字東釜山1番地
Map
アクセス【お車の場合】
東北自動車道「郡山JCT」から磐越自動車道へ乗り換え「小野IC」より約15分
東北自動車道「矢吹IC」からあぶくま高原道路へ乗り換え「小野IC」より約15分
常磐自動車道「いわきJCT」から磐越自動車道へ乗り換え「小野IC」より約15分 
【電車の場合】
JR「郡山駅」から磐越東線に乗車し「神俣駅(かんまたえき)」で降車⇒タクシーで約5分
HP http://abukumado.com/
恋人の聖地 東北

デートプラン

13:00 ラベンダー園で記念撮影

6月中旬から7月初旬にかけて、あぶくま洞園地内にある県内最大級のラベンダー園では約5万株にも及ぶラベンダーの花が咲き誇る。辺りは爽やかな香りでいっぱい。濃い紫色の花をバックに二人で記念撮影するのもいい。開園期間中は摘み取り体験やラベンダーグッズ作成教室も開催される。

14:30 美しい鍾乳石に見とれる

洞内に入ると、まるでどこかの惑星に降り立ったかのような世界が広がっている。高さ29mのあぶくま洞最大の空間「滝根御殿」では、ここでしか見ることのできない貴重な鍾乳石を間近で鑑賞することができる。冬季にはここでコンサートが開かれるというから驚きだ。

15:00 ラストは幻想的な月の世界

出口付近で最後を飾るのは多種多様な鍾乳石を一度に観察できる「月の世界」。ここでは色が移り変わる調光システムにより鍾乳石をライテイング。暗闇から朝日が昇り、夕陽になって沈むまでを演出している。その美しさに思わず歓声をあげてしまう。

15:30 太陽も観察できる反射望遠鏡

県内でもとりわけ美しいといわれる阿武隈高原一帯の澄みきった空を、あぶくま洞に隣接した星の村天文台で眺めてみる。県内最大級の反射望遠鏡があり、昼は太陽、夜は星空を観察できる(夜間公開は土曜のみ)プラネタリウムも体験。二人で星の解説を聞いていると小学生に戻ったような気分に。

17:00 あぶくまの天然水のお風呂

今夜の宿となる星の村ふれあい館へ。あぶくまの天然水の水源を使用しお風呂を沸かしている。遠赤外線とマイナスイオンを発生させる天然鉱石を浴槽に入れてあるので、体の芯まで温まる。あぶくま洞を歩いた疲れが一気に吹き飛び極楽気分に。

PickUp インフォメーション

探検コース

探検コース(別料金)の入口は滝根御殿へ行く途中にある。天井の低いところではかがんだり、丸太の橋や飛び石を渡って進むなど、スリル満点、ワイルドなコース。美しくライトアップされている洗心の池や、水鏡のある地底の精霊など、神秘的な世界が魅力。※水の中には入りません。

入水鍾乳洞

あぶくま洞から車で7〜8分のところにある体験型鍾乳洞。全長900mの狭い洞内はA〜Cの3コースに分かれ、奥に行くほど険しくなる。Bコースから先は懐中電灯やろうそくの灯りをたよりに水温10℃の冷たい水に膝まで浸かりながら進む。Cコースは案内人が必要なので要予約。

レストハウス釜山

あぶくま洞入口にある施設で、1階が売店、2階が食堂になっている。食堂からは矢大臣山や羽山など豊かな自然の景色を楽しみながら食事ができる。ブランド豚“やまと豚”を使ったとんかつ定食からうどん、そばといった軽食まで多彩なメニューが揃っている。

あぶくまの化粧水

原材料に「あぶくまの天然水」を50%使用し、 トリプルヒアルロン酸、Wコラーゲン、6種類の植物エキスを配合したお肌に優しい贅沢な化粧水。 香りにもこだわり、天然製油のオレンジオイルとラベンダーオイルを配合。柑橘系のフレッシュな香りが気分をリフレッシュさせ、後から香るラベンダーの香りがリラックスさせてくれる。

滝根小白井ウインドファーム

田村市滝根町、双葉郡川内村、いわき市にまたがる標高800〜1000mの高原地帯に2000kWの風力発電機23基が設置されている。総出力46000kWで一般家庭3万世帯分の発電を行う。風車のふもとまでは車で行くことができ、迫力満点の風車を真下から見ることもできる。