民話のふるさと遠野の西に位置する宮守川橋梁、通称めがね橋。大正4年、JR釜石線の前身である岩手軽便鉄道が開通した際に作られたもので、宮沢賢治の名作「銀河鉄道の夜」のモチーフとなったといわれる橋でもある。半円アーチ状の橋脚が連なる姿はカンパネラやジョバンニが登場した童話のイメージそのもの。夏と冬にはライトアップされ、感性を刺激する美しく幻想的な世界へと誘ってくれる。
住所 |
岩手県遠野市宮守町下宮守(めがね橋) Map |
アクセス | 釜石自動車道東和ICから国道283号経由で宮守方面へ車で20km |
HP | http://www.city.tono.iwate.jp/index.cfm/25,16153,122,144,html |
デートプラン
13:00 自然からエネルギーをもらう
清涼なる庭園が広がる「たかむろ水光園」で自然の美しさとパワーを実感しよう。ここでは6万2千平方メートルもの敷地に遠野の懐かしい田園風景が再現されている。水と光を活用したエネルギー施設や、遠野三山に住む三人の女神が一夜を宿ったという遠野物語にちなんだ「夢見堂」、ソーラートロン温泉、食事処や宿泊施設も。
14:30 卯子酉(うねどり)様で縁結び
愛宕山の麓にある「卯子酉様」は、古くから恋愛の神として知られ多くの恋を実らせてきた縁結びの神社。2人の関係がこの先もっと発展するように、ぜひ訪れてみたい場所。境内で売られている赤い布に願い事を書いて、祠の前にある木々の枝に左手だけでその赤い布を結びつけることができたら、願いが叶うというご利益が!
15:30 遠野といえば、曲り家
南部曲り家と呼ばれる遠野地方の古民家を訪ね、一昔前へタイムスリップ。曲り家は、人が住む母屋と馬小屋がL字型に繋がっているのが特徴。国の重要文化財に指定されている「南部曲り家 千葉家」では、現在もこの民家が住居として使用されていて一部を見学することができる。築200年、時間を肌で感じとれる温もりある家。
17:00 休憩にはピリッと刺激を
国道283号沿いにある道の駅「みやもり」へ。遠野市は東北一のわさびの里。わさびを使ったユニークな特産品が豊富に揃っていて、わさび饅頭、わさびゼリー、わさびエキス入りビール、さらに、わさびラーメンも! 軽食やご当地スイーツもあるので、ここで小腹を満たしていこう。
17:30 新しい2人の物語が生れる
遠野市宮守町のシンボル的存在、宮守川橋梁(めがね橋)。5連のアーチが美しいカーブを描き、童話「銀河鉄道の夜」の原風景がそこに。青空の下、自然の景観と調和している姿は見ているだけで心和み、ライトアップされる夜にはいっそう幻想的な雰囲気になる。夕日が沈む前、そして日が暮れてからの2つの表情をぜひ見てほしい。
PickUp インフォメーション
本当にカッパが出てくる!?
「むかしむかし、あったずもな…」と始まる物語。不思議な民話が語られてきた遠野市には、今にも伝説が蘇ってきそうな風景がいくつもある。例えば、村人たちがいたずらにあっていたキツネの関所。そして人気の観光名所でもあるカッパ淵。常堅寺の裏を流れる小川の淵には、その昔たくさんのカッパが住み人々を驚かしていたそう。
昔話の世界にとっぷり
「とおの昔話村」では、座敷ワラシや雪女といった遠野地方に語り継がれる多くの伝説や昔話がイラストや映像と共に紹介されている。柳田國男ら民俗学者が滞在した民俗学調査拠点の宿「柳翁宿」や、語り部の民話が聞ける「語り部ホール」も必見。いつの間にか、奥深いストーリーに引き込まれて不思議な昔話の世界へ。
家の守り神、オシラサマ
伝承行事や民芸品作りを体験できる「伝承園」。上品でおいしいと評判の郷土料理も味わえる。ここで立ち寄りたいのが、娘と馬の恋物語で知られる御蚕神堂(おしらどう)。赤く照らされた空間に千体のオシラサマが並び、神秘的。願いを書いた布をオシラサマの首にかけて。
昔ながらの里山体験
「遠野ふるさと村」には曲り家が数棟あり、田んぼや畑、森に囲まれた自然と伝統文化に触れることができる。この村で農作業や曲り家の手入れをしているのは「まぶりっと」と呼ばれる守人たち。通りかかると、お茶をすすめてくれたりもする。まぶりっとのおじいちゃん、おばあちゃんたちと出会って、昔ながらの生活を学ぼう。
晴れた日のドライブに
遠野駅から西北へ10km。石神山の麓に広がる「高清水高原」は市街地から一番近い高原で、晴れた日には展望台から遠野盆地を見渡せる。眼下に広がるのは山々に囲まれた民話の街。清々しい空気が新鮮で、ロケーションは抜群。ドライブデートにオススメのスポット。