「日本の名湯百選」にも選ばれた作並温泉は、古くから仙台の奥座敷と称され、その由来は伊達政宗を始めとする歴代の仙台藩主の隠し湯と伝えられおり、肌にやさしい泉質と豊富なお湯から「美女づくりの湯」とも言われ露天風呂や岩風呂、立ち湯など各旅館の多彩な湯めぐりが楽しめる。また、旅館組合が作成した温泉街散策ガイド「作並温泉ぽかぽか湯めぐり歩き」には、温泉郷周辺の名所を巡るコースが記載されており、記載された旅館のスタンプを集めると、無料でお好きな温泉の日帰り入浴が楽しめる。周辺には「岩谷堂穴薬師」「鳳鳴四十八滝」などの伝承や歴史が残る史跡や、4年連続世界一に輝いた「ニッカウヰスキー宮城蒸溜所」「作並こけし」などの文化や人々の営みを感じる施設や物産などがある。また、東北最大級の総合レジャー施設「仙台ハイランド」は遊具施設だけではなく、日本有数の国内公認サーキットもありカップルからファミリーまでの楽しめる総合施となっている。
住所 |
宮城県仙台市青葉区作並字元木 Map |
アクセス | アクセス/鉄道 : JR仙山線作並駅下車。駅前(国道48号)から市営バス、または旅館・ホテルの送迎バス利用。 仙台市営バス : 仙台駅西口バスプールより作並温泉行に乗車、作並温泉各地下車。 山交バス : 仙台駅前24番より、特急48ライナー、または48チェリーライナー利用、作並温泉下車。 |
HP | http://www.sakunami-spa.com/ |
デートプラン
9:00 天女の伝説を巡る
深い渓谷の巨大な階段状の岩場が作り出した、大小様々な瀑布からなる「鳳凰四十八滝」は太古の昔、天女が滝の音を笙(しょう)の音と間違え天上から舞い降り、踊りを待ったという伝説の地。その豊かな滝の音が伝説の鳥「鳳凰」の鳴き声に似ていることから「鳳凰四十八滝」と名付けられたとも言われている。なかでも高さ25メートル、幅10メートルにもおよぶ鳳凰大滝は見る者を魅了する力強さがある。
11:00 自然に囲まれた工場見学
ニッカウヰスキーの創設者竹鶴政孝が余市で作り出した力強いハイランドタイプの次に柔らかなローランドタイプのモルトを作り出すために選んだのが豊かな緑に囲まれ、広瀬川と新川川(ニッカワガワ)というふたつの清流に恵まれた宮城峡の地。余市モルトを“海”のウィスキーとするならば、宮城峡モルトは緑の空気を吸い込んだ“森”のウィスキー例えられ、日本中からウィスキーファンが工場見学に訪れる。
13:00 二ツ岩と湯神神社
「鷹泉閣 岩松旅館」の湯の神様として奉られている「湯神神社」は、代々岩松家で土地の守護神、商売繁盛の神様とし白蛇を奉っている。現在は湯の神としてだけではなく、縁結び、子宝安産、商売繁盛、無病息災などを願う地元の人から親しまれている。また、神社の奥を進むと現れる巨大な岩が2つ寄り添う奇石「二ツ岩」は、近年パワースポットとして有名だが、訪れるには登山の装備が必要だ。
15:00 こけしの絵付けを体験
「作並こけし」は南條徳右得門が江戸時代末期に作り始め、農作業を終えて骨休めに来た農家の人達が子供達への土産として買い求めたのが始まりと言われている。近年では結婚祝いや新築祝いに送る方も増えているという。「平賀こけし店」では、並に訪れる方に「作並こけし」を知ってほしいと「絵付け」の体験も行っている。費用は500円〜。事前に予約が必要。 (平賀こけし店/電話022-395-2523/営業時間:7:00~19:00/休業日:不定休)
17:00 温泉は5つのお宿でのんびり
広瀬川の風景を楽しめる「ゆずくしsalon一の坊 電話022-395-2131」。川沿いの岩風呂が有名な「元湯 鷹泉閣・岩松旅館 電話022-395-2211」。「美女づくりの湯」と称される「かけ流し温泉かたくりの宿 電話022-395-2041」。最上階の展望露天風呂の「展望風呂の湯 湯の原ホテル 電話022-395-2241」。森や人工の滝がライトアップされる「La楽リゾートホテル greengreen 電話022-395-2011」。など多彩な温泉宿が楽しめる。
PickUp インフォメーション
作並温泉について
さまざまな文化人に愛され続けてきた作並温泉。明治の俳人・歌人である正岡子規や荒城の月の作詞で有名な仙台生まれの詩人・土井晩翠も、作並温泉をこよなく愛した。その他にも白鳥省吾をはじめ、柳家金語楼、岡本一平、宮尾しげを、清水昆、白洲次郎、根本進、ブルーノ・タウトら作並温泉を愛した文化人・著名人は数知れない。それは、作並温泉の湯だけではなく、里の自然や土地の持つパワーを愛していたのかもしれない。
ゴリラ山と奥新川
作並温泉周辺の山深い自然は秋には美しい紅葉を楽しませてくれる。作並温泉から国道48号線を仙台市内側に戻ると、ある角度から見るとゴリラの顔に似ていることから通称「ゴリラ山」と呼ばれる「鎌倉山」や広瀬川の支流・新川川の上流部は紅葉を楽しめるスポットとして有名。広瀬川の支流・新川川の上流部は豊かな自然に囲まれた清流や迫力ある滝などが広がる景勝地として紅葉の時季だけではなく新緑の時期も訪れる人は多い。
新川ほたるの里・宵祭り
毎年6月下旬から7月上旬にホタルの鑑賞が楽しめる新川だが、7月上旬に現在休校中の新川分校体育館とその校庭で行われる「新川ほたるの里・宵祭り」は地元の人々の手作りイベントとして人気が高い。地元の人たちのステージや校庭に地元の方の夜店などが並ぶ。7月とはいえ、夜間は冷え込む事が多いため、長ズボンや脱ぎやすい長袖の上着などを用意した方が良いだろう。
JR作並駅とお団子
日本の鉄道の電化は直流電源を用いる方式でスタート。しかし送電ロスが大きく地上設備のコストが高くなるため、昭和29年(1954年)に交流電化試験線として仙山線の仙台-作並駅間が指定された。今、日本の鉄道の歴史を作った駅として新しい観光スポットとして注目されている。そして、作並駅前には、揚げまんじゅうやお団子で人気の「つつみ屋」の一号店がある。「交流電化の発祥の地」と仙台市民に愛されている「つつみ屋の発祥の地」が並んでいる。
仙台ハイランド
東北で最大級の遊園地・ゴルフコース・サーキットなどの有する複合レジャーランド。 遊園地では縦・横・逆3種類のバンジージャンプをはじめとするエキサイティングなアトラクションが魅力。夏はアクアドームや大プール、秋は手ぶらで行ける芋煮会・バーベキューなど開催。サーキットでは、二輪・四輪の様々なレースから初めてのサーキット走行を体験できる、体験走行会なども行われている。