太平洋が一望できる、V字型に突き出ている室戸岬。岬の東側に朝日を、西側に夕日を眺めることができる。秋分の日の頃から春分の日の頃まで見られる「だるま朝日」と「だるま夕日」。これは、太平洋から昇ってくる朝日や沈んでいく夕日が水平線に差しかかったときに、海面の海水温と大気の温度差により水蒸気に光が屈折して頭と胴体がつながっただるまのように見える不思議な現象。 室戸市街と岬を結ぶ室戸スカイラインの途中には、室戸岬灯台や室戸岬山頂展望台があり、自然がつくる青と緑のコントラストが見事な、空と海と山の景観を一望できる。室戸岬海岸の遊歩道沿いには、自然がつくり出した神秘的な景観や歴史を伝える見どころが点在している。
住所 | 高知県室戸市室戸岬町 Map |
アクセス | 土佐くろしお鉄道「奈半利駅」から高知東部交通バス「甲浦行き」などで「室戸岬」下車。高知自動車道「南国IC」から60km。 |
HP | https://www.city.muroto.kochi.jp/pages/page0290.php |
デートプラン
10:00 岬のシンボル
直径2m60cmのレンズは日本最大級。明治23年の初点灯以来、沖を航行する船の安全を見守り続けている白亜の灯台は、室戸岬のシンボル。毎年11月1日に近い日曜日には室戸岬灯台まつりを開催。この時には、普段は立ち入ることができない内部を一般公開している。
12:00 自然の芸術を眺めながら
岬の先端から東に延びる約2kmの乱礁遊歩道。雄大な海を背景に、波の浸食を受けた岩の姿が神秘的に映る。ビシャゴ巌やエボシ巌といった巨巌も。岩礁に打ち付けられ砕け散る荒波にも自然のパワーを感じる。
12:30 ふたりの絆のように
遊歩道の途中に見られる、国の天然記念物「あこう」。室戸岬一帯に自生している亜熱帯植物で、タコの足のような根っこが岩肌を抱きしめているような姿が特徴的。このほかに、浜木綿やしおぎくなどが群生している。
13:00 弘法大師の面影をたどる
約1200年前の平安時代、青年時代の大師が悟りを開いたといわれる洞窟、御厨人窟(みくろど)。内には五所神社と呼ばれる社がある。弘法大師が“空海”と名前をつけたのは、ここから見える空と海に感銘を受けたからとも。御厨人窟の前には、大師が修行中に行水されたと伝えられる池がある。
15:00 海の恵みで健やかに
室戸沖の海洋深層水を活用した、健康増進施設 室戸海洋深層水体験交流センター「シレストむろと」 。海洋深層水を使ったプールは健康増進に効果があると言われている。レストランでは地元特産を使ったメニューが揃う。海洋深層水でたてた深層水コーヒーが人気。
PickUp インフォメーション
だるま太陽
室戸市は太平洋に突き出た地形から、東にだるま朝日・西にだるま夕日を臨むことができる珍しい場所。秋分の日頃から春分の日頃にかけて、海面の海水温と大気の温度差により水蒸気に光が屈折することによってみられる。 だるまのように見える太陽は末広がりの数字の8のようで、縁起がかつげるかも。
室戸食遊館808
室戸の民宿・旅館・ホテル・宿坊 の11軒で結成したグループ「室戸食遊館808」。だるま朝日、夕日を数字の8に見立て、太陽のように輝き続ける室戸にしたい、 そんな願いを込めて名付けられている。 自然豊かな室戸の“楽しい”“おいしい”を紹介する室戸のコンシェルジュ。
ハイビスカス通り
室戸市街地から岬へと続く国道55号沿いには、1.1kmに渡って約 7500本のハイビスカスが植えられている。6〜11月と花を楽しめる時期が長く、鮮やかな緑の中に咲く真っ赤な花と、青い海や澄んだ空とのコントラストが南国気分を盛り上げる絶好のツーリングコースになっている。
海の駅とろむ
室戸岬漁港(新港)にある複合施設。地元産品食材を使ったレストラン「じばうま八」、地場産品(鮮魚・野菜など)の直販所「くじらはま」がある。魚の干物づくり、たたきづくりなどの体験もできる。足湯でのんびり癒されよう。
室戸ドルフィンセンター
海の駅とろむに隣接。イルカとふれあうドルフィンタッチやトレーナー体験などのメニューがあり、人とイルカがコミュニケーションを取りながら一緒に楽しめる施設。日常ではなかなかできない体験ができるのが魅力。